こんにちは!samiです。
先日、渋谷のBunkamuraで開催されているイッタラ展に行ってきました!日本ではじめての大規模巡回展らしいです!最近、こういう展覧会に行ってなかったので、テンション上がります〜!
日本でも大人気のフィンランドブランド「iittala/イッタラ」は、フィンランドを代表するガラス製品として有名です。
私もお家でいくつか使っています。知らないで使っている人もいるかもしれません。私が思う「iittala/イッタラ」のイメージは、かわいくもあり、美しくもあり、モノによって個性が変わるということです。
今回の展覧会では、「iittala/イッタラ」について多くの発見があったので、いくつか紹介したいと思います。
イッタラ展の見どころ
イッタラの140年におよぶ軌跡を450点以上の作品を通して紹介。世代を超えて世界中の人々を魅了するタイムレスなイッタラのデザイン。
本展は、ひとつのブランドとしての存在にとどまらず、近代社会の発展をも反映しつつフィンランドデザインの象徴となったイッタラの歩みにアプローチします。
日本初、イッタラの大規模巡回展!フィンランドデザインを代表するブランドとして度々紹介されるイッタラですが、全国の美術館を巡る大規模な展覧会は初めての開催となります。約12,000点に及ぶ世界最大級のイッタラコレクションを誇るフィンランド・デザイン・ミュージアムと、イッタラのアーカイブから貴重な作品を選りすぐって展示します。
デザイナーを通して見るイッタラと日本のつながり。イッタラを代表するデザイナーのカイ・フランクは日本文化に影響を受けたことでも知られ、イッタラと日本は浅からぬ関係性を築いています。21世紀に入り、いっそうグローバルなデザインの広がりが求められるなか、イッタラは国際的なデザインブランドとして複数の日本人デザイナーや建築家とのコラボレーションを実現しています。ミナ ペルホネンの皆川明氏や隈研吾氏の撮り下ろしのインタビュー映像で、イッタラと世界的な日本人デザイナーらの仕事に迫ります。
引用:Bunkamura公式サイト
イッタラには、140年も歴史があることに驚きました!
イッタラ展の章の説明と感想
1章 イッタラ140年の歴史
1章 イッタラ140年の歴史
19世紀末にフィンランドのイッタラ村にあるガラス工場から出発したイッタラ。その歴史は、伝統の職人技を継承しつつ、絶えず新しい表現を追求していくものでした。そこには技術と表現の対話があり、ガラスという素材で表現を行う職人とデザイナーの真摯な向き合いがありました。
またイッタラの歴史は、さまざまな工場やメーカー企業の合併や統合の歴史でもあります。得意分野の違うガラス工場が合併したり、ガラスのみならず陶磁器やより広いインテリア·プロダクトの製造を行う企業と統合しながら、イッタラのデザインは技術、素材、コンセプトの点でつねに可能性を広げてきました。 ここでは2021年に創立140周年を迎えたイッタラの歩みを俯瞰します。引用:Bunkamura公式サイト
1章では「イッタラ140年の歴史」。イッタラはフィンランドにあるイッタラ村から始まったそうです。イッタラ村って名前がカワイイです。1881年の設立当初は、家庭用のボトルや薬瓶を生産していたそうでうす。展覧会では、初期のグラスが展示されていました。アルヴァ・アアルトの妻でありデザイナーのアイノ・アアルトの作品です。1932年にKarhulaカルフラがデザインコンペを募集して入賞したのが「Bolgeblick」(ボルゲブリック)と名付けられたこのグラスです。この「Bolgeblick」(ボルゲブリック)という名前は、石を水に投げた時、水面に広がる波紋を意味するスウェーデン語です。イッタラでは「アイノ・アアルト」シリーズとして現在も作り続けられているベストセラー製品です。私も家で使っているんですが、古さを全く感じないです。
2章 イッタラとデザイナー
2章 イッタラとデザイナー
イッタラでは、フィンランドを代表する多くのデザイナーが活躍してきました。そのあり方はさまざまで、アルヴァ・アアルトのような建築家や、ティモ・サルパネヴァのようなグラフィックデザイナー出身の者もいます。短い期間に足跡を残したアルヴァ・アアルトもいれば、亡くなるまでイッタラに留まって活躍したタピオ・ヴィルカラもいました。
デザイナーの思い描くイメージは、ガラス職人らがかたちにしていきます。イッタラはデザイナーたちに創作の機会を提供することで、フィンランド・デザインを育むプラットフォームとなってきました。第2章では、イッタラの代表的なプロダクトを送り出したデザイナーを8名紹介します。引用:Bunkamura公式サイト
2章では、イッタラのブランドの発展に貢献した8人の代表的なデザイナーとその代表作品が紹介されていました。
- アノイ・アアルト
- アルヴァ・アアル
- カイ・フランク
- タピオ・ヴィルカラ
- ティモ・サルパネヴァ
- オイバ・トイッカ
- アルフレッド・ハベリ
- ハッリ・コスキネン
それぞれの作品を見ると、ガラスの透明度や色の美しさに感動します。アアルトベースやオイバ・トイッカのバードシリーズは、デザインを形にするガラス職人の技も素晴らしいと思いました。この章では、当時の社会情勢とライフスタイルの変化にイッタラのデザインが結びついていた背景を感じました。
3章 イッタラを読み解く13の視点
3章 イッタラを読み解く13の視点
イッタラの芸術を考えるとき、さまざまな視点からその魅力と本質に迫ることができます。ガラスの特性や実際の製法、技術といった物質的な視点、作品を生みだす美学や芸術としての視点、デザイナーによる表現といった芸術的な視点。また政治との関係や、企業哲学など社会的な視点からも、イッタラを眺めることができるでしょう。
ここでは専門家による研究成果をもとに、フィンランド・デザイン・ミュージアムが提案する13 の視点からイッタラの芸術を読み解くことを試みます。
13の視点
素材としてのガラス/職人の技/型でつくる/マジック・リアリズム 自然と精霊との対話/気候と文化/陶磁器とガラス/アーキタイプ 基本のかたち/カラー/戦後フィンランドの外交とデザイン/広告イメージ 世界観を伝える/ミメーシス 自然の模倣/連ねる、重ねる/リサイクルとサステイナビリティー
引用:Bunkamura公式サイト
3章では、ガラス加工道具や製造工程を展示し、イッタラの芸術を13の視点から読みといています。
私は、バード バイ トイッカのカラフトライチョウの制作過程の展示が面白かったです。バードの制作過程の映像では、職人の技に目を奪われました。吹きガラスの製造では、スチール型と木型が使用され時代によって道具も変化していることが分かりました。アアルトベースは、両方の型でつくられたものが展示され、比較して見てみると、それぞれの良さを感じます。
また、イッタラの作品は自然から影響を受けたものが多くあります。タピオ ヴィルカラの代表作のひとつ「カンタレリ」は、アンズタケというキノコをモティーフにデザインされたアートピースです。その作品もまた、美しいです。
4章 イッタラと日本
4章 イッタラと日本
イッタラと日本の関係は古く、1950~60年代にさかのぼることができます。この時期、カイ・フランクは度々来日し、日本の工芸やデザインに触発された作品を残しました。日本のフィランド・デザインへの関心も高く、イッタラ製品も含む大規模な展覧会が東京で開かれました。
21世紀に入ってからは、イッタラは国際的なコラボレーションを積極的に進めています。日本のブランドであるイッセイ ミヤケとミナ ペルホネン、建築家の隈研吾と行われた仕事を通して、イッタラと日本の新たな交流をご紹介します。
引用:Bunkamura公式サイト
4章では、デザイナー カイ・フランクの作品「ケトル」が展示されていました。日本の工芸やデザインに触発されたと分かる作品です。
私はカイ・フランクのTeema(ティーマ)シリーズが好きなので、日本と関係があることが嬉しいです。
また、日本のブランド「イッセイ ミヤケ」や「ミナ ペルホネン」とのコラボレーションされた展示品も素晴らしかったです。イッタラ表参道ストアは有名な建築家 隈研吾さんが手がけています。
まとめ
私はこの展覧会を見たあと、自宅で使っているイッタラ製品に愛着がさらに増しました!イッタラは自然からインスピレーションを得て制作されたものが多いです。それが違和感なく生活に溶け込んでいると感じています。
展覧会では、イッタラの歴史を作ってきたデザイナーの方や日本とイッタラの関係の深さなどとても興味深く新鮮でした。
次は、イッタラ表参道ストアに行ってみたいです〜。