子育て

英語教育:ORT (Oxford Reading Tree「オックスフォード・リーディング・ツリー」) のレビュー

こんにちは!samiです。

最近、東京都立の高校入試で、初めて、英語の「話す力」をはかる「スピーキングテスト」が実施されたというニュースをみました。

2020年に英語の学習指導要領が見直され、小学校、中学校、高校の英語学習が大きく変わったようです。

今、小学校に通っている2年生の息子のクラスでも年に数回、「外国語」の時間があり、英語の歌を聞いたり、ゲームなどをしているようです。教科ではありませんので成績はつきませんが、より早い段階で国際共通語の英語に親しんでもらおうとしているのが分かります。

学習指導要領が見直され、子供の英語教育に悩んでいる方は、たくさんいらっしゃると思います。

この記事では、息子が、4歳〜7歳の時にオックスフォード・リーディング・ツリー(ORT)の教材で英語教育をしたことが書かれています。

ORTのおすすめできるポイント」や「ORTが英検対策にも効果があった」ことを紹介しています。今後、ORTを使って英語教育をしたい人の参考になればと思います。

オックスフォードリーディングツリー(ORT)とは?

正式名称:Oxford Reading Tree(Biff, Chip and Kipper Stories)

略して「ORT」です。

  • イギリスの約80%以上の小学校で採用されている「国語」の教科書。
  • かわいいキャラクター達が登場するユーモアあふれる「オチ」がある短いお話が200話以上あり、すべてネイティブの子供たちが使う自然な英語でつづられています。
  • 10段階にレベル分けされ、頻繁に使う表現が繰り返し登場するため、英語学習用としても最適。
  • 物語はおもに主人公のキッパー少年とその家族や友達の日常生活を描いているので、まるで日本にいながらイギリスの家庭にホームステイしている気分も味わえます。
  • 30年以上にもたくさんの子供達に愛され、現在世界130以上の国々で読まれています。引用:公式サイト

(公式サイト)オックスフォード・リーディング・ツリー

ORTは、イギリスの日常生活が短い物語で書かれていて、とっても面白いよ。主な登場人物は、パパ、ママ、キッパー、ビフ、チップ、フロッピー、おばあちゃんのグラン、お友達のウィルフ・ウィルマ・ナディム・アニーナ。

ORTがおすすめできるポイント

英語入門者から経験者までステージ別に学習できる!

ort level chart 引用:ORT公式サイト

ORTが使いやすいのは英語入門者から経験者までレベル別に学習できるところです。200話以上のストーリーをレベル別に選択できます!息子は4才の時にレベル1(More First Words)からスタートし、少しずつレベルを上げていきました。

最初は、Trunk(幹)Stories Level1〜Level9がおすすめだよ。

上級者は、チャート図に載ってないLevel 11〜Level 13もあるよ。

うちは、初めに、Trunk(幹)Stories Level1+ 〜Level4のCD付きをセットを買い、子供がORTにハマったので、その後に、Trunk(幹)Stories Level5 〜Level9のCD付きをセットで買ったよ。

ORTは多読用入門教材として、おすすめできる!

多読とは「本をたくさん読むこと」です。たくさんの英文に触れる中で何度も同じ表現や文法に出会います。

例えば、Level+1「Go Away, Floppy」。

ストーリーの中では、何度も「Go away」という表現が出てきます。

日本語だと、「あっち行って、フロッピー」という感じでしょうか。単語のニュアンスやどういったシーンで使われるのかを自然に覚えられます。「Go away」の意味が分からなくても物語の絵を見て「こういう時はこういう言い方をするんだな」と推測できるわけです。この絵は主人公のキッパーが絵を描いてるので、フロッピーに近づいてほしくない様子が分かります。

ORTはストーリーにオチがあり面白い!

これは、ORTのホームページにも書かれていますが、しっかりオチがあるので、ストーリーが面白く、キャラクターがとっても可愛いんです。

例えば、こちらLevel1+ の「Big Feet 」のストーリー。

1ページ目の絵。絵だけで子供が引き込まれます。何?これ。なんの足跡だろう?子供は興味深々。色々想像しているようです。最後のページにはオチがあるのですが、子供が笑ってツッこんでました。英語が分からなくても絵だけで「楽しい!!」と思えるので、英語が好きになるきっかけ作りにもなると思います。

レベル別に分かれていますが、繋がっている物語もあり実際に楽しくなるのはレベル5以降です。レベル5を読んだ後は、その後が気になって、子供よりも私の方が読みたかったぐらいです。笑

子供が、ストーリーに興味を示すか分からなくて悩んでいる方は、「Big Feet」の上の写真を見せて、子供の反応を確認するのも良いかもしれません。

ORTは単語量が増える

レベル別の単語量は、公式サイトのチャートの図を見て確認できます。

息子が始めたのは、Level1の「More First Words」で、148 wordsになります。

そこから、少しづつレベルを上げ、レベル9は7,279 wordsあります。

ORTの活用方法

これは、息子が4才の時に、実践していたORTの活用方法の紹介になります。塾や学校の先生のように上手くはいきませんが、おウチでできる楽しい英語教育だと思います。

実際に動作でやってみる!

例えば、Level1の「I see」というストーリー。

1ページ目の「I see Biff.」(※Biffはキッパーのお姉さんの名前です)

これと同じように、息子に「I see you」。また、近くにある物を使って、「I see a pen」(ペンを見る)、「I see a banana」(バナナを見る)など、日常の中にある物を使い言ってみます。表紙の絵のように、手を使うと面白いです。もちろん息子は「see」の意味は分かりませんが、自分が見えたものをいうフレーズなんだなと分かります。

毎日寝る前に聞く!

私は、自分が英語ネイティブではないので、英語の発音に自信がありません。そのため、CD付きを購入し、寝る前に毎日聞かせるようにしていました。

子供も聞きたがるので、よかったです。私のやることはただCDを流すだけ。毎日聞くのは大変かもしれませんが、毎日英語に触れる時間を作ることが大切だと思います。

同じストーリーを何度も聞きます。子供は聞きながら、物語を想像してるようです。これは、英語脳作りにも役に立ちます。

「英語脳」とは、英語を日本語に変換することなく、英語のままで理解する状態のことです。例えば、「Big」は日本語だと「大きい」ですが、日本語には訳しません。

英語のシャワーを体験させる!

ORTは多読でおすすめできるのですが、私は、幼少期は読めるようにならなくても良いと思っています。

イギリスの小学校では、英語ネイティブの子たちが「国語」の教科書で使うので、レベルごとに進めていくと思いますが、日本に住んでる日本人が、はじめに読むことを目的に進めてしまうと時間がかかります。また、ただ読んでいるだけで、ストーリーを理解しているか分かりません。

息子は、読むことに集中せずにレベル1からレベル9まで聞きました。レベルが上がるごとに単語量も増え難しくなりますが、日本の義務教育で習わない単語やネイティブの子供たちが使う自然な表現を学ぶことができます。まるでホームステイをしている気分です。

私も知らない単語が出てくると一緒に調べます。難しい単語や普段使わない表現をシャワーのように聞けるのはORTのおすすめできるポイントです。

何度も聞くと、耳が英語に慣れくるので、息子は短文よりも長文を聞きたがりました。レベル9の「Green Island」は、寝る前に100回以上聞いています。もちろん今でも聞いていますし、聞きながらツッコミを入れています。笑

Green Island
Green Island

ORTは英検に役立つか?

英検取得にORTは役に立つと思います。息子は6才の時に英検5級を受験し、リスニングは1問だけ落とし、ほぼ満点でした。リーディングは3分の2ぐらいできていました。

市販の英検用問題集を使って勉強しましたが、ORTを毎日聞いているおかげで、耳は英語に慣れているので、リスニングは簡単なようです。英検は60%ぐらい正解すれば合格するので、試してみる価値ありです。

ORTの買い方

ORTの公式ページから、日本限定スペシャルパック(CD付き)が販売されています。

Amazonでも(CD・日本語ガイド付き)で安く売られているので、確認してみてください。

Oxford Reading Tree Special Packs(Amazon)

うちは、Trunk(幹)Stories Level1+ 〜Level4のCD付きをセットで買ったよ。子供がハマったので、その後に、Trunk(幹)Stories Level5 〜Level9のCD付きをセットで買ったよ。

ORTを使った感想

はじめてORTを読んだ時、なんて可愛い絵なんだろうー!と思いました。キャラクターも可愛くて、ストーリーも楽しいので、すぐに引き込まれました。

子供がORTを好きになるかは、やってみないと分からないと思います。でも、もし好きになってくれたら、イギリス人が「国語」の教科書で使っている教材で、学べるチャンスです。やってみる価値はあると思います。また、130以上の国で読まれているので、世界の共通の読み物として知っているのは人生のプラスになると思います。子供が大人になった時に他の国の人たちと共通の話をするかもしれませんよ。「子供の頃にORTの物語を読んだよ〜」って。そんな経験をさせてあげられたら、それもいいかなと思います。

私が、英語学習を進めるにつれて不安になったのは、日本語学習がおろそかになることでした。日本語(ひらがな、カタカナ、漢字)はしっかり教えないといけないですよね!小学生になって、一年生が最初に習うのは日本語なので、英語以上にしっかり親が導いてあげることが大切だと思います。小学校は、行くだけで疲れるうえに、毎日宿題もあります。公園で友達と遊びたい日もあり英語ばかりに時間は取れないです。そんな日々でも、息子は、ORTのCDは聞きたがるので、毎日聞くようにしています。ORTは、小学生でも無理せず続けられる英語教材だと思います。

私はORTが好きなので、今でも楽しそうな物語を見つけると購入しています。イギリスの物語が好きなのもあります。知らない単語に出会えると嬉しいです。笑

子供の英語学習で悩んでいる方に、ORTの英語教材はとてもおすすめできます。私のように英語の発音に自信のない方も、CD付きがあるので安心です。ぜひ、おウチ英語にORTを取り入れてみてください。

余談

The Magic Key The Complete Collection

これは、ORTのDVDです。

我が家は、たま〜にYoutubeで見てます。ORTの物語にハマったら、こちらもおすすめです。